よくある質問
- Q.なぜ雛人形を飾るの?
- A.三月初めの巳の日(上巳)、草や紙、木で作った簡素な人形(ひとがた)に自分の厄や災いを移して川や海へ流した流し雛と、平安時代に宮中で行われていたといわれるお人形遊び(ひいな遊び)とが結びついたのが、現在の「ひなまつり」です。そのため、生まれたばかりの女の子が、健やかで優しい女性に育つように家族の願いを込めて雛人形を送ります。雛人形は幼子の形代(かたしろ)として、災いを受けてくれるものですのでわが子に災いがふり掛かりませんように、また、美しく成長して良い結婚に恵まれるようにという思いも込めて飾ります。
- Q.飾る時期は?
- A.立春過ぎから二月中旬の日が良い日に飾るのが良いでしょう。「雨水の日」(2月19日頃)に飾ると良縁に恵まれるという言い伝えもあります。
- Q.しまう時期は?
- A.一般的には3月4日にしまうとされていますが、天気が良く、空気が乾いている日におしまい下さい。
天気の悪い日は、空気が湿気を含んでおり、痛める原因になります。
- Q.3月4日にしまえないのですが、どうすればいいですか?
- A.すぐにしまえない場合にはお内裏様とお雛様を後ろ向きにしておきましょう。
早くしまわないと婚期が遅れるといい伝えられています。これは片付けも出来ない=躾の出来ていない女性ということから結婚が出来なくなると言われていたようです。
また、出しっぱなしにせず、終わったら必ず、すぐしまう癖をつける為の情操教育の一貫とも伝えられております。
- Q.母親の人形を生まれた子供にあげてもいいの?
- A.雛人形は産まれてきた女の子だけのお守りですので、新しく送られるのが好ましいでしょう。
置く場所に余裕があるようでしたら、母親の雛人形とお子様の雛人形を並べて飾ると桃の節句の季節を2倍に楽しめます。
また、母親の雛人形はこれまでの厄災を代わりに被ってきてくれたものですので人形供養に出されることをおすすめします。
- Q.選ぶポイントは?
- A.サイズ、デザイン、予算、この3つがポイントになります。
- Q.サイズはどれくらいの物を選べばよいのですか?
- A.どこに置くか、置くスペースはどれくらい取れるかを検討してください。
タンスの上のような狭くて高い場所に置く場合には、ケース飾りや親王平飾りがおすすめです。
ローチェストや床置きでも置く場所が狭い場合には収納飾りや親王飾り、ケース飾りがおすすめです。
特に床に置かれることを考えている場合には、収納飾りだと高さもありますので見栄えもあっておすすめです。
広い場所を確保できるのでしたら、段飾りや大きな親王飾りがおすすめです。
昔は七段飾りが主流でしたが、最近はスペースの関係や飾る手間などから三段飾りを選ばれる方が増えています。
- Q.デザインはどんなものを選ぶのがよいのですか?
- A.雛人形の主役はお人形です。
並んでいる雛人形を是非見比べて下さい。
お顔は昔風の京頭を使用しているものや、今風のかわいらしいお顔の物などそれぞれ違います。
赤ちゃんの顔に似ているお人形や、好みのものを選ばれるのが良いでしょう。
衣装もよく見比べて下さい。雛人形の金額が大きく違ってくるのは衣装の素材で決まるといっても過言ではありません。
衣装は「正絹」、「正絹と化学繊維の混合」、「化学繊維」の3種類があり、正絹が最も高価です。
正絹を使用している衣装は見栄えや風合いも良いのですが、色合いや刺繍などを総合して判断されるのが良いでしょう。
お人形以外にも飾台や屏風のデザインも人形を引き立てるのに見るポイントです。
最近は「金屏風」だけでなく漆器で有名な会津塗を使用している商品や、花柄など様々なデザインの商品がありますので、お好みの物を探しながらご家族で会話をするのも人形選びの楽しみの一つです。
- Q.どの位の金額帯を買うのがいいのでしょうか?
- A.一般的に10万円~40万円位の間で検討されているようです。
雛人形の価格は作りによって大きく違うので、数万円から数百万円するものまで価格に大きな開きがあります。一番高価な商品は「人形作家」と呼ばれる有名作家が作った雛人形です。高価な物を検討される場合にはこの作家物を選ばれるのが良いでしょう。
コンパクトサイズの商品も人気が高いですが、コンパクト=安いという構図ではありませんので、同じ位の価格帯でしたら大きい人形を選ばれるほうが良いでしょう。
あくまでも雛人形の主役はお人形です。